· 2021/04/16
杖の先ゴムについて考える
杖の先ゴムは消耗品です。 杖を屋外で頻繁に使う場合は半年ほどで交換することが望ましいです。 先がすり減って斜めになるまで使っておられる方がいらっしゃいます。またその向こう側のゴムを通り越して杖の素材まで見えている方もいらっしゃいます。 先ゴムは地面につけて「たわまなく」なれば交換です。ゴムが「たわむ」ことで地面と摩擦を生み滑らないようにします。アスファルトなどの公道ならば凹凸があるのですり減った先ゴムでも摩擦が発生するため先ゴムとして機能は果たせますが、病院などでよく使われるリノリウム材のようにツルツルの床では劣化して硬くなった先ゴムでは、たわまず滑りやすくなります。まして雨の日などで床が濡れていたならばまず滑ります。 今一度先ゴムの柔軟性を確認をしてください。平らな場所で斜めに押し付けて、「たわま」なければ交換時です。 弊社のお近くにお越しの際は無料交換いたします。 また配達、配送もいたしますのでお気軽にご相談ください。
 · 2020/06/19
可動式四点杖の導入としては、今一本杖を使って歩行に実用性がある方で、今後四点杖に移行する可能性のある方は可動式四点杖を歩行能力が低下する前に使用する。そしていざ歩行能力が低下し四点杖に変更する時が来ればそのまま四点杖に移行しやすくなる。そうすることでスムーズに四点杖を使用できるのでは、と考えます。私の考えでは可動式四点杖は四点杖の練習用杖として使用するのが最良で可動式四点杖の支持性は一本杖に毛の生えた程度だと考えています。一本杖はあくまでも杖がなくても安定して歩ける方が使用するもので、もしものために少し支える程度の支持性しかありません。そのため歩行に不安がある方にとって一本杖は不向きです。よく一本杖にもたれながらなんとか歩いている方がいらっしゃいますが、そういった場合は四点杖またはロフストランド杖もしくは歩行器の使用をお勧めします。杖といっても様々な身体機能に対し適正に処方されなければ歩行の不安定さを助長させる可能性があります。四点杖もそのひとつです。一本杖、可動式四点杖、四点杖その特徴をしっかりと把握したうえでご使用してください。注:四点杖は平坦な床での使用を前提としております。
 · 2020/06/18
(四点杖は可動式であっても平坦な場所で使用することを大前提にお話します。詳しくは20200617四点杖を考える1をご覧ください)四点杖には杖先が可動式のものがあります。一般的な四点杖に比べ支持面が小さく斜めに付いても四点部分が可動するため地面に接地しやすいというものです。しかしこれで果たして支持性を得ることができるのか?難問です。。。杖先が動く!?安定するのか!?体重をかけるとグラグラしないのか!?やはり、グラグラします。そのグラグラは手首の力で制御する必要があるので一般的な一本杖と比べて握力と手首の力を必要とします。しかしながら片手で体重を支えるという行為は、やはりある程度筋力を要する行為ですので仕方のないこととも捉えることができます。前回(20200617四点杖を考える2)もお話しましたが一本杖と四点杖では体重の支え方が違います。そこで一度斜めに付いても安定性を得ることができる可動式四点杖を経由して四点杖に移行すると使い方を習得しやすいということも言えます。しかし支持性としては一本杖に毛の生えた程度ですので使用する方の身体能力を熟知することは必須です。      つづく。。。
 · 2020/06/17
四点杖と一本杖の大きな違いは、杖のつき方です。一本杖は地面に対し斜めに接地して使います。杖の先ゴムが「たわむ」ことで摩擦を生み支持性を得ます(詳しくは2020年5月19日ブログ参照)しかしながら四点杖は斜めにつくのには不向きで地面に対し垂直に設置して使用します。ですので支える腕の力を真下に向けた状態でしか支持性を得られないということになります。今まで一本杖を使用していた方が四点杖に変わった場合杖のつき方が違うのでしっかりと説明しないと四点杖の支持性を十分に得られないということがあります。また逆に今まで四点杖を使っていた方が一本杖に変わった場合も同様のことが言えます。たかが杖されど杖、使い方と使う環境やその身体機能によって考えるべきことは沢山あります。
 · 2020/06/16
四点杖は福祉用具レンタルで人気の商品です。 一本杖だと不安定、でも歩行器を使うほどでもない。そんな場合四点杖を考えることは良くあります。特に屋内においては非常に効果的な福祉用具といえます。一番の人気の要因は杖が自立して立っていられるということだと思います。杖でトイレまで行った場合トイレ動作では両手を使うため杖が邪魔になります。そこでトイレ入り口に杖を置いておく必要があります。一本杖の場合何かフックのようなものに杖に付いたヒモを引っ掛けておくか、壁に立てかけておく必要があります。しかしながら四点杖は置いておけば立ってトイレが終わるまで入り口で待ってくれている。これは安心です。こと屋内においては有効であると言えますが、屋外の場合地面はデコボコです。四点杖は四つに分かれた杖の先が平らな地面に設置してはじめて安定しますが、デコボコな地面の場合不安定で歩行の手助けにはなりません。四点杖を選定する場合はどういった環境で使用するのかが非常に重要な要因であると言えます。 つづく。。。