独り言

独り言 · 2021/03/08
独白~介護保険改定を考える⑥~
介護保険で福祉用具をレンタルする際『貸与事業者(福祉用具専門相談員)は、福祉用具を貸与する際、当該福祉用具の全国平均貸与価格と、その貸与事業者の貸与価格の両方を利用者に説明。また、機能や価格帯の異なる複数の商品を提示。』と平成30年に一文が変更された。こんなことが必要なのか・・・レンタル価格が適正なのですよという了解と、複数の商品から利用者に選択肢を与えるということだが、他の介護サービスにこんなことがあるのか?訪問介護のヘルパーを複数人連れて行って利用者に選んでもらうことがあるのか?通所リハの理学療法士を利用者が「今日は○○さん」と指名できるのか?福祉用具専門相談員の専門性を向上させるとか言っておきながら、最終的な選定は利用者に委ねることは専門性を無視していることにならないのか?その福祉用具を選んでいる専門性の熱を冷ましてはいけない。自信をもって利用者の身体機能と環境をふまえて絞り出したその福祉用具を提案しよう。
独り言 · 2021/01/25
独白~介護保険改定を考える⑤~
2021年介護保険改定において福祉用具貸与上限価格の見直しが「おおむね1年に一度」から「3年に一度」へ見直される。とりあえずの猶予がなされたわけだが、単純に喜んでいるわけにはいかない。次回の価格見直しは2024年ということになる。くしくもこれは次回の介護保険の改定と重なる。楽観的に考えるか悲観的に考えるかはそれぞれだが、準備はしておく必要はある。何を準備するべきか。。。さてどうしたもんか。。。
独り言 · 2021/01/18
独白~介護保険改定を考える④~
2021年の介護保険改定では、退院・退所時カンファレンスに福祉用具の貸与が見込まれる場合には、必要に応じ、福祉用具専門相談員又は居宅サービスを提供する作業療法士等が参加することが明文化される予定である。しかしこれは退院・退所加算の算定要件ではない。「必要に応じ」の一文がある、そもそも算定のハードルが高い退院・退所加算に加え算定要件ではないことを考えると、今後も大きな変化はないと考えられる。しかしこれは大きな一歩だ、福祉用具の選定に対し福祉用具専門相談員の必要性が少なからず誰かのフックに引っかかったのだ。逆にこれは試されているとも言える、2024年の介護保険改定でその真価が問われる。もしカンファレンスへ参加の必要性がないと判断されれば福祉用具専門相談員はどんどん隅へ追いやられる。今こそ、その専門性を発揮する正念場になったということである。
独り言 · 2021/01/12
独白~介護保険改定を考える③~
~前回からのつづき。。。。2021年の介護保険改定について、福祉用具のレンタル品目のうち杖、歩行器、手すりをレンタルから購入に変更するという内容について。本来介護保険の根幹として身体機能の維持向上につなげることが大前提である。となれば福祉用具の利用により重度化防止・身体機能の維持向上が図れる事例に対しては購入を検討し、進行性の疾患や認知症や今後身体状況が悪化する可能性がある事例に対してはレンタルを検討するなど柔軟な対応が必要である。それらを今、各市町村で行われている自立支援型マネジメント検討会議いわゆる地域ケア会議で購入かレンタルかの是非を議論するべきではないかと考える。
独り言 · 2021/01/06
独白~介護保険改定を考える②~
2021年の介護保険改定について、福祉用具のレンタル品目のうち杖、歩行器、手すりをレンタルから購入に変更するという議論がされていた。財政の観点、介護予防・重度化防止の観点、福祉用具専門相談員の専門性と組織力が脆弱している観点、利用者負担の観点などなど、切り口によって、方向性は変わってくるが、私個人としては反対である。介護保険の在り方として身体機能の維持向上のためには身体機能の変化に伴い歩行補助用具も適宜変更されるべきであるため、その時の身体状況に合わせた福祉用具が半年後も同様に適切な状況で使われるのかどうかは疑問である。そのことを考えるとケアマネジャーさんや福祉用具専門相談員が3~6か月でモニタリングを行うことは重度化防止の観点からも重要である。しかし福祉用具レンタルのみのケアプランは全体の約6%と言われており、その中でも70%以上が歩行補助用具や手すりであることを考えるとケアマネジャーさんの実務に対する費用は大きい。財源のことだけを考えると購入のほうが圧倒的に削減できるが、だれのための介護保険なのか改めて考える必要がある。。。つづく。。。
独り言 · 2021/01/04
独白~介護保険改定を考える~
2021年度の介護保険改定について福祉用具はどうなるのか。たぶん、どうもならんたぶん…知らんけど。軽度者に対するレンタル種目を減らし、杖や歩行器を購入にするという議論や、適正化を厳しくするとか、アセスメントにリハビリ専門職の意見を計画書に反映させると加算が付くとか。。。ただ、今後コロナの影響で財政がどうなるかにもよるのだろうが、福祉用具のレンタル品目を減らし購入や自費によるレンタルに移行する可能性は大いにある。 福祉用具のレンタルは上限価格は決まっているものの単位数が決まっていない。上限価格をじわりじわりと真綿で首を締めるごとく絞り、ギリギリまで価格競争させる目論見であることは明白であるが、実際自費でのベッドレンタルは価格競争により1,000円を切る事業所もあるらしい。そうなれば、わざわざ介護ベッドが1,000円を切る値段でレンタルできることを証明しているもので、今後足元をすくわれるのは確実である。今後の福祉用具のレンタルの在り方を考える必要がある。保険という税金で収入を得ている以上、我々は次の手を考え続ける必要がある。
独り言 · 2020/09/25
10月1日は福氏用具の日である。1年365日記念日がある昨今、福祉用具の日があっても不思議ではない。「インターネットで10月1日記念日」を検索しても「法の日」から始まり「土地の日」「コーヒーの日」「日本茶の日」~下の方に「福祉用具の日」はある。だから何ってことはない。今年に関してはコロナの影響もあってか全国福祉用具専門相談員協会も日本福祉用具供給協会もHPで何のアナウンスもない。そんなもんである。来年度は力を入れるらしい。なぜなら福祉用具の日20周年ということらしい、福祉用具川柳コンテストを行うらしい。勝手にすればいいが、日本福祉用具共有協会のHPを見ていると川柳コンテストの審査委員長に蒲原基道の名が、何年か前に安部内閣のもと働き方改革関連法案の資料に労働時間の記載ミス?改ざん?を指摘され、トカゲの尻尾切りのごとく処分された元厚生労働事務次官の名前が。何だか興ざめである。天下り丸出しのおっさんが一般公募の福祉用具川柳の審査委員長とは。情けない団体である。後援を見てみると厚労省と経産省も入っている。勝手にすればいいけど。弱い団体はそうして生きるしかないのか。なんだか切ない秋の夕暮れぇ~
独り言 · 2020/09/23
前回からのつづき。。。     「生活リハビリ」という言葉の意味について・・・ここで考えなければいけないのは今の「生活リハビリ」で十分であるという根拠である。なにをもって運動負荷量が適切とするのか、または何を達成するためにその「生活リハビリ」は行われているのか。24時間生活リハビリを継続していくために生活を続ける・・・生活のためのリハビリ、リハビリのための生活・・・?話はややこしい・・・「生活リハビリ」という概念はないわけではないと思う。日常生活において獲得したい生活動作があり、それを日常生活で反復して練習することで獲得することができるのは必要な行為であると思う。しかし生活全部がリハビリになることは矛盾していると感じる。健康のためなら死ねるのと一緒で生活がリハビリになってはいけない。思想的な話になると少しリハビリテーションの概念は揺らぐかもしれないが、私は生活リハビリという言葉は使わないでいよう。本当にいわゆる日まで。
独り言 · 2020/09/18
先日ある会議で「この利用者は生活での活動量が十分にあるので生活全体がリハビリになっています、いわゆる生活リハビリで十分運動量は補えているので、それ以上がんばって運動してもらう必要はないと考えています。」とケアマネジャーが言っていった。『いわゆる生活リハビリ』!?いつの間に!?いわゆったんだ!?生活リハビリという言葉は『いわゆる』というぐらい常識的な言葉なのか!?その会議も『生活リハビリ』という言葉に疑問を呈する発言は私以外なかった。『生活リハビリ』とは何だろうか?いわゆる『生活期リハビリテーション』とは全く違う文脈で使われていた。だから違うのであろう。多分推察するに、「日常の生活動作で活動量は十分補えているのでそれを続けている間は身体機能が維持できる、それ以外に運動しなくても十分な運動量であり、それがリハビリテーションになっている」ということなのだろう。リハビリテーションの理念は全人間的復権にある、そうするのであれば上述した「生活リハビリ」は十分なリハビリテーションになっていると私は考える。我々ですら毎日が生活リハビリである。井戸にはまりそうな思想の話になるので割愛する。  続く。。。
独り言 · 2020/09/02
国際福祉機器展H.C.RがWebで開催されることが発表された。今まで「見て・触って・感じて」が売りのH.C.RがWebでどうやって展開できるのか楽しみである。先日弊社にマットレスの営業担当が来た。今まで沢山の褥瘡予防セミナーを展開していたがWebセミナーを開催してもなかなか伝わらないと悩んでいた。その通りであろう。今まではマットレスやポジショニングピローを「触って体験して感じて」を最大の落としどころにしていたセミナーなら尚更である。オフラインと同じ方法をオンラインでやっても伝わるはずがない。私は営業担当にWebでできる最大限の強みを伝え新たなセミナーのあり方を議論した。今後そのメーカーのセミナーがどう変わるのか楽しみである。今もVRでいかにオフラインであるかのような体験型セミナーも介護分野において開催されつつあるが、結局はオフラインの代替に過ぎない。オフライン以上のセミナーはできない。弊社でもオンライのセミナーの開催を検討はしていたが伝えることができる情報量と費用対効果が釣り合わないので今のところ見合わせている。先日来た営業さん、あんなに話したんやから講師でよんでくれへんかなぁ~

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